374: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/03/05(木) 19:51:32.94 ID:1qCsRvTe0
「ほら、餌」
ポケットからチョコを取り出す。
舞が包みを開いて、1秒程で中身を口に放り込んだ。
「お家で飼ってにゃん」
「……」
「なんでもするにゃん」
「へえ」
「悲しいにゃん」
口を尖らせる彼女の頭を、思い切りわしゃわしゃとかき乱してやった。
ふと、彼女とボランティアの契約を交わした時のことが蘇る。
「そういえばさ、なんでもしてあげるって言ってたの思い出したんだけど」
私は口を開く。
「ん?」
舞は私の膝の上で返事をした。
完全に忘れていた、という顔だった。
「思いついたんだけど」
「言ってみんしゃいっ。奉仕の心のままにっ」
やけに強気。
やけくそか。
「いつか、一緒に暮らして」
舞は間を空けて、むせた。
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