40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 13:43:48.23 ID:ZhA2i8PA0
「私、あんたのこと好きだったし、分かりたかった。分かってあげたかった。でも、あんたは私のこと分かろうとした?」
『そんなこと……当たり前じゃん!』
「そっか、やっぱり分かってないんだ。分かってないこと、分かってない。ごめん、もう疲れたわ」
『だめ、絶対ダメ! 私以外なんて、考えられない! 今、学校でしょ!? すぐ行くから!』
予想外の反応に、私は少し焦る。
「は? 何言ってんの……気持ち悪」
『梨奈、私、梨奈のこと好きなの! 手放したくないの!』
私は時計を見る。お昼休みが終わってしまうが、このまま携帯を切っても、彼女はこの学校へ乗り込んでくるだけだ。
そうなると、依頼主の期待を裏切ることになる。私が対応するべきか。
否、ボランティアでそこまで義理立てすることもない。
「……」
『梨奈、待ってて!』
することもないけれど、
「分かった……。でも、今、私行けないから、代理の人にとりあえずあんたの言い分聞いてもらうから」
『代理って……ちょっ』
「駅まで来て」
『まさか、彼氏? ねえ、ちょっと!』
私はそこで電話を切った。
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