過去ログ - イメージプレイ 百合ver
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 14:32:24.51 ID:ZhA2i8PA0
ひな子のことだから、この車が先生のだと知っていたに違いない。
今頃、嫉妬で怒り狂っているかもしれない。
私は運転する先生の横顔を見ながら言った。

「すいません、駅の方へ行ってもらってもかまいませんか」

「いいけれど?」

「忘れ物があるんです」

先生が交差点に差し掛かったところでハンドルを切った。
ひな子の心を守ろうと思ったけれど、これでは逆だ。
久しぶりに、苛立ちを感じた。
柏木先生の純粋さと、私自身の立ち回りの悪さに。

駅に着いて、柏木先生に車で待っていて欲しいと伝えた。
彼女はあまりウロウロしないように、と釘を刺して了承した。

駅の構内に入る。制服姿で、腕組みをした少女が椅子に座っていた。
厚子だろうか。私が声をかける前に、厚子らしき少女が立ちあがって、こちらに詰め寄ってきた。

「あんた、梨奈の代理?」

「はい」

「あんたは梨奈のなんなわけ?」

「知人です」

「……ふざけんな!!」

狭い構内で、声が響く。
平日の昼間。田舎の駅にはお客もいなければ、駅員もいない。
彼女が人目を憚る必要もない。

案の定、厚子は私に掴みかかってきた。

「ッ止めてください」

「あんたが梨奈をたぶらかしたんでしょ!? あんなこと言う子じゃなかったのに!」



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