過去ログ - 男「いつか君に会いたい」
1- 20
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/25(月) 19:49:48.38 ID:NU4W5xRz0

 結局、他のエルフが現れることもないまま、解体作業は無事に済んだ。

 俺たちは少しだけ残したエルフの腕から血を啜り、次の対象を求めて移動することにした。


男「その前に、さっきの答えを聞かせてくれよ」

友「ああ、単純に油断だ」

男「油断?」

友「相手に弱い強いができると油断が起きるだろ。下級だからって戦闘が弱いとは限らねーんだから」


 もちろん、油断するつもりはないが、下級のエルフを見下したのは確かだ。

 それが何度も続けば下級エルフを見るたびに安堵し上級エルフを見るたびに恐怖するかもしれない。


友「俺たちは人類の武器であり害虫駆除のシステムだ。そんな俺らがくだらない感情を持つ必要はねーんだよ」


 友は淡々と言うが、俺にはその言葉が少し寂しかった。


男「俺たちだって――」


 その言葉を最後まで聞くことはなく、友は次の場所に向かって歩み始めたのだった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
46Res/46.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice