14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/25(月) 19:57:46.42 ID:NU4W5xRz0
帰還すると、消毒兵達の出迎えが待っていた。
エルフ達が作り上げた世界は、虫やウィルスの生態系も変えたようで、ごく稀に新種の悪性ウィルスや寄生虫が付着していることがある。実際、ロシアの方ではそれが原因で一つのプラントが滅びたと聞く。
男「日本には何体エルフがいるんだろうな」
友「さぁ、あいつらゴキブリのように増えてるからな」
事実、実戦配備されてから今までに殺したエルフの数より増えたエルフの数の方が圧倒的に多い。
地球人は時間が経てば経つほど不利になる状態だった。
男「それより、今日の討伐数が加われば、友もとうとうランク10位入りじゃねーか?」
友「ねーよ。ランキングはあくまで能力検定。物質を消す能力は評価が高くないから」
俺はそれが悔しい。
友は俺より多くのエルフを倒している。このプラントがばれかけた時に命を賭してプラントの存在を“一時的に消した”のも友だ。
そんな彼がランク15位の“一般兵”なのが悔しい。
だが、一方で上級兵がエルフ討伐に同行することはないので嬉しい部分もあるのだが……。
友「俺は帰って寝るぞ。能力検定したところで無意味だしなー」
友はこちらを向くことのないままに自分の部屋へと向かった。
消毒兵「男はどうしますか?」
男「……俺は…」
少し悩んだが、一応検定しておくことにした。
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