過去ログ - 男「いつか君に会いたい」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/25(月) 19:24:33.67 ID:NU4W5xRz0

 異世界人について分かっていることは多くない。

 地球人と同じように息を吸うこと。

 地球上にある『何か』を使って魔法を使うこと。

 漫画やアニメに出てくるような“エルフ”のような姿をしていること。

 そして、彼らは地球人に対し残虐非道で地球人を殺すと笑顔で喜ぶこと。


友「いたぞ」


 エルフの手によって繁殖されたシダ植物のようなものが氾濫した森。

 友は俺に立ち止まるように合図して木の陰へと隠れる。

 俺も続いて友の後ろに隠れ様子をうかがう。


エルフ「………」


 エルフは基本二人で行動を共にしている。

 しかも男女二人だ。正直妬ましい。


友「あいつら緑のマントだから下級だぞ」

男「え?」


 マントによって地位が違う。

 そんな話は聞いたことがない。


友「いや、もちろん俺の経験上だがな」


 と、友は補足した。

 だが、言われてみれば赤いマントのエルフは一年間で数回しか見かけたことがないし、見かけても仲間が大勢いて手が出せなかった。

 青のマントには苦しめられたし、黄色のマントは特殊な魔法を使うから出会いたくない。


男「すごいじゃないか! それを上に報告すれば――」

友「いや、しない」


 友の表情は真剣だった。

 こんな時の友は何を言っても意見を覆さない頑固モードだ。


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