18:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:14:19.80 ID:HDd5UF4lO
俺は後ろから、男の首を腕で捕まえた。
「残念だったな。アンタには木の葉へ来てもらう」
ひきつった顔をこちらに向け、男は驚いたような声を出した。
「ア、ア、アンタ。はたけカカシか?」
少し迷って、俺はうなずいた。
「へへっ、やっぱりな。
な、なぁ、取引しようぜ」
男は卑屈な声で笑いだす。首を締める力を強めた。
「金で買収しようってか?なめられたもんだ」
「ちげぇ……!アンタの知りたい事を教えてやる……」
俺は少しだけ考えて、力を緩めた。
咳き込む男に、答えを迫る。
「さっさと話せ」
「に、逃がしてくれるなら」
「内容によるな」
嘘をついた。はずだった。
逃がす気などこのときは毛頭なかった。
「へへっ、なんで俺が捕まってんのか、アンタが誰に捕まったのか教えてやるよ」
「何を言ってる。俺は捕まってなんかいない」
「アンタが6才の頃だ。お、覚えてるだろ?」
思い当たるのは、あの事件だけ。
俺が人さらいにあった時を思い出した。
「なんだ、お前一体何を知っている?」
男は口の端を歪めて、話始めた。
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