23:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:21:56.15 ID:HDd5UF4lO
部屋から出て廊下を歩いていると、前からナルト達が歩いてくるのが見えた。
「これから報告か?」
ナルトは一瞬顔をこわばらせて、目をそらした。
サクラやサスケも下の方を向いている。
「どうしたんだ。なにかあったのか?」
ナルト達は答えようとしないので、俺を諦めることにした。
やはり少しだけショックだった。
じゃあなと声をかけ、ナルト達の横を通りすぎる。
すると、ナルトだけはこちらを振り向いた。
「あのさ!」
何かを振り切るような、悲しい声だった。
「どうした?」
「あのさ……先生に聞きたいことがあるんだ」
「何を?」
ナルトは口ごもりながら答えた。
「明日、話すってばよ」
俺は、分かったと答えた。
何を聞かれるのか、見当もつかない。
ただ不穏な空気が流れるだけだった。
俺は早くこの場を立ち去りたくなって、瞬身の術を使った。
家にやっとの思いでたどり着き、扉をしめる。
どっと疲れが出たようだった。
「なんなんだ、一体」
どうしてこんな目にばかり逢わなくてはいけないのだろう。
今夜は用事があったのに、俺は酒を飲んでベッドに体を放った。
今日は、窓際の写真を見る気も起きなかった。
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