47:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:10:54.71 ID:57lCD6A/O
彼女はタバコを踏み潰して、俺をちらりと見た。
「それにしても、センスのない服ね」
「キョガクの服を頂戴したんだ。
俺の服は血まみれだったから」
「血まみれ?」
「……いや、なんでもない」
「……そう、まぁいいわ。これからどうするの?」
「そうだな。
確かめたいこともあるし、一度木の葉に戻って、いろいろと調べてみようと思う」
「そういえばアナタ、まさか里抜けしてきたんじゃないでしょうね」
俺が何も答えないので、彼女はため息をついた。
「本当に昔から変わらないわね。自分だけでなんとかしようとするところ」
「今回は君を頼ったでしょ」
「そうじゃなくて。
少しは里の人に頼ることも覚えた方がいいわよ」
「説教はやめてくれ。じゃあな」
背を向けた俺を四倍だからね、という声が追いかける。
声の主に手をひらひらふって、走り出した。
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