49:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:15:35.14 ID:57lCD6A/O
「俺を捕まえたことですか?」
俺はなんでもないことのように言った。
「それもある。
だが、私が最初からキョガクの素性を把握してれば、任務を回すこともなかったからな」
「なんだ、任務をあてたのもわざとかと思いましたよ」
「あいにく、なにも知らなかったよ」
この書類に目を通すまではな、と綱手様は呟いた。
目を通したあとはなぜ、とは追及しなかった。
「お前の部屋から、逢魔ヶのクナイが発見されたよ」
「キョガク殺害の凶器ですか」
「ああ、傷の状態と一致したらしい」
「らしい、ですか」
「私は火影だからね。そうそう動けないんだよ。
警戒されないよう泳がせているのさ」
五代目は内部の協力者にも気がついているようだ。
「さすがですね」
「いや、私に出来るのはこの程度だ」
綱手様は真剣な眼差しをこちらに向けた。
「自分で解決するつもりなんだろ」
はい、と俺は頷いた。
五代目は俺に背を向け、歩いていった。
「協力者は任せておけ。頑張れよ」
綱手様の後ろ姿に頭を下げる。
足音が遠ざかっていった。
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