55:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:27:37.33 ID:57lCD6A/O
しばらく歩いていると、葵荘と書かれた表札が塀にかけられているのを発見した。
「こんにちは」
「はい」
扉を叩くと、サイウと呼ばれた女性が現れた。
「どちら様ですか」
「はやがねキョガクと申します。
ネイチさんについてお話を聞かせて頂けますか」
「キョガク……!」
彼女の表情が険しく変わった。
「今さら何をしに来たんですか。
あの人はもうここにはいませんよ。
このあいだ木の葉に連れていかれたんですから」
「知っています。ですから、アナタに事情をお聞きたしくて」
「事情?そんなのアナタの方が知ってるでしょう!
アナタが彼を捨てたんだから」
「捨てた?」
話が飲み込めない俺の目の前で、女性はドアを閉めた。
「帰って!話すことなんてないわ!」
どうすることも出来なそうなので、俺は一か八かで変化を解いた。
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