64:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 00:42:17.74 ID:57lCD6A/O
「あら、来たわね」
寝ないまま何時間も走りっぱなしだった俺を、情報屋が出迎えた。
「地下にネイチがいるんだな?」
「ええ。金の話だけど、あれはもういいわ。
だから、チャラにしてちょうだい」
「脅されてたのか?」
「アナタに自分のことを話したら、私が木の葉の情報屋だって言いふらすってね。
おかげで根城を変えなきゃいけない」
「ごめんな」
「いいのよ。
そろそろ足を洗おうと思ってた頃だし」
情報屋は、大きなリュックを掛け声と共に背負った。
「もう行くのか」
彼女は俺に背を向けた。
「まぁ、ここまでやったんだからアイツに会ってあげなよ。
元気でね」
女は振り向かずに手をひらひらさせて、歩いていった。
「じゃあな」
俺も彼女に背を向け、深く息を吸った。
「これで最後だな」
床を引き剥がし、地下への階段を降りた。
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