7:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:24:28.69 ID:HDd5UF4lO
「ご苦労様です。お茶でもいかがですか」
全身土まみれのナルトをよけるように、依頼人が昼飯を持って現れた。
俺はなんて断ろうか考えながら、ナルト達に休憩の号令をかける。
俺を除いて、一人二個ずつおにぎりを食べることになった。
「私もご一緒させて下さい」
構いませんよ、と気がつくと答えていた。
キョガクは俺の隣で、お茶を飲み、おにぎりを頬張っている。
それだけなのに、俺はなにか不愉快だった。
「おっちゃんって、先生の父ちゃんのこと知ってっか?」
出し抜けにナルトが質問するので、一瞬だけ固まってしまった。
キョガクは俺の顔をひきつりながら見る。
「私のこと、覚えていたのですか」
「いえ。申し訳ありませんが、名前に聞き覚えがあるくらいです」
とっさに嘘をついた俺を信じたのか、キョガクはうつむきながらポツリと言った。
「カカシ君のお父さんとは、親友だった。
……あんなことになるまでは」
「あんなこと?」
ナルト達は続きを聞けるものだと思っている。
だが、俺はキョガクの目を見た。
「キョガクさん。子供達にあの話は」
「ああ、すいません」
三人共まだ何か聞きたそうにしていたが、俺も依頼人も何も言わなかった。
そうしている内に、それぞれ食べ終わったようで、俺達は任務に戻った。
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