79:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/26(火) 01:10:24.45 ID:57lCD6A/O
綱手様と入れ代わりで、自来也様が現れた。
「お前ら!こんな辛気くさいところにいないで、一楽に行くぞ」
「え、おごり!?」
ナルトが飛び付いた。
「もちろん」
「ナルト達におごらせるつもりでしょう」
俺が横やりをいれると、自来也様は大人げなくふくれた。
「なにを言う!ワシが食い逃げなんてするわけないだろ!」
「食い逃げって自分で言ってるじゃないですか」
「ぐ……もういい!
せっかくおごってやろうと思ったのに!」
「待ってくれってばよ!行くって!」
ナルトは一目散に自来也様の方へ走り去った。
サクラちゃんも行くだろー、と叫ぶ声が廊下から聞こえる。
「サスケ君も行くなら行くけどぉ」
また、サクラはぶりっこしてサスケを見た。
仕方ないと言う代わりに立ち上がるサスケを見て、サクラはやったーと叫びながら、廊下へ走っていった。
「アンタの分も貰ってきてやるよ」
サスケが俺の方を見ないで言った。
俺は当然、いらないと答えた。
無言で部屋を出ようとするサスケに、声をかける。
「ありがとな」
サスケは少し笑って、なにも答えず部屋を出た。
俺はもう一度窓の方を見た。
太陽の光が眩しく、それ以上に、外から聞こえるナルト達の声が眩しく感じた。
終わり
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