4:R ◆wztFLLKx2nS7[sage]
2014/08/27(水) 00:05:46.61 ID:kxha2u9Y0
もやには煙も混じっているらしいと気付いた。時々、むせる。
しばらく谷底を下っていると、不自然な音が聞こえてきた。
ドサッ、ドサッ・・・
女騎士「この音は・・・」
聞いた事があった。とても嫌な音だ。死体をまとめて埋葬する時などに投げ入れる時の音だ。
それが、上のほうから聞こえてきていた。
足元の小川の水かさが深くなり、死臭と言うよりは血の匂いが強くなってきた。
そして、急に目の前にそれが現れた。
女騎士「!・・・なんて事だ!・・・なんて事だ・・・っ!」
見慣れた甲冑を着た、首の無い死体の山だった。全て首が無かった。だが、女騎士の騎士団の鎧は見当たらないようだ。
女騎士(くそっ!我々は負けたのか?みんな首を刎ねられて。こんな!)
死体の山の上のほうはまだ朝もやの中だ。死体を投げ込む音や気配からすると、蛮族たちはそう多くないかもしれない。
かといって、この状況ではどうにもならない。
見つかれば、良くて数人を道連れにして殺されるのが関の山だ。
女騎士(生き延びたからには、まだできる事があるのだ!)
今までとは逆に、沢伝いになるべく高く山を上って陣地を離れ、なるべく全体を見回してみる事にした。
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