過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
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◆CVF0ZO0wUo
[saga]
2014/08/26(火) 23:43:38.46 ID:aH7Hxcpfo
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岐路 松実露子
その日の授業が終わり、私は友人のミチコと共に、帰路に着いていた。
スカートから露出した足が寒い。
季節は晩秋。桜の葉も落ち、空気も冷たく乾き始め、着々と冬が近づいて来ていた。
今年は季節の移り変わりを強く意識しているような気がする。
受験の重圧と卒業が近づく感傷が、季節の移ろいと共に深まっていくように感じられていた。
そのせいだろうか。
私たちはいつもの下校路を歩きながらも、言葉少なだった。
あまり会話が弾まない。
ミチコも心ここにあらずといった様子だ。
なんとなく私と同じことを考えているようにも思えるし、まったく違うことを考えているような気もする。
ミチコと二人、ロープウェイに乗り、山上の町を目指す。
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