過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
1- 20
14: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:46:27.18 ID:aH7Hxcpfo

 マフラーを口元まで引き上げ、顔を隠すお姉ちゃん。

 お姉ちゃんの中では、もうこの文章は私小説で、「私」はお母さん、そして「想い人のキヨシくん」がお父さん、ということになってしまっているらしい。

 湯気が出そうなほど赤面している。色々と想像しているらしかった。

 私としては、これがお母さんの私小説だとしても、そうではなくても、どちらでもよかった。

 私たちは、お母さんが私たちを生む以前、お父さんと結婚する以前、どんな人だったのかを知りたくて遺品を漁り始めたのだ。

 お母さんが高校時代、小説を書いたりする子だったとわかっただけで、十分な成果と言えた。

 この文章がどういう意図で書かれたものであれ、これがお母さんが書いたものならなんでもいい。

 見つかっただけで嬉しい。

 けれど――




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
61Res/49.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice