過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐだれかの物語【安価とコンマで聖杯戦争】
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◆JwraddSSjo
[saga]
2014/08/30(土) 08:53:15.00 ID:9IMnskGdo
【失敗】
桜「…ヤメテクダサイ」
果てのない怒気が桜から見えた気がした。言葉もとても姉である私に向けられるものでなくて…。
そう考えた所で、胸元に酷く強い衝撃を感じた。何かと考える暇もなく、尻餅をついた所でようやく気付いた。
私は今、桜に拒絶されたのだと。信じられないという表情を浮かべて桜のほうを向くと、幽鬼の様な表情をした桜の貌。
桜「…姉さんが遠坂として生きている間、私は地獄を見てきました」
そんな!そう言い掛けた所で何も言わせない、口すらも開かせないという桜からの怨嗟に気圧されて私は何も言えない。
桜「ただ不死になりたいがために私を実験体として扱い、そうして私という存在は穢されて…」
桜「―――その結果がこれなんです。大勢の人を巻き込んで、殺戮してしまいました」
クスクスと口元に優雅な笑みを浮かべながら発する言葉は酷く不釣り合いで、とても不気味に視えた。
別人を見ているようだと、とてつもなく場違いな感想を抱いてしまう程に。
綺礼「されど君には向き合う覚悟はあると。そう言いたいのだね?」
震える私の肩に優しく手を置いて、そう問い詰める綺礼に桜は首肯した。
綺礼「それだけでも君は救われるのだろう。だが死んだ人は救われない、戻ってこないのだよ」
神父の正論に始めて桜が怯えを見せた。そう、幾ら悔やもうが喪失した者は戻って来ない。
綺礼「君は救われるがその者は救われず。そしてその者の親族は苦しみ嘆き、恨む」
綺礼「だが恨みの矛先はどこにもなく。途方も無い負の感情に取り憑かれる」
そこまで言った所で、綺礼は震脚をした。ゴォッと吹き飛ぶ大気、そして地震が起きたかのように揺れる大地。
自己研鑚の果てに人外の領域に踏み込んだ者は今、闘気を剥き出しにした。
綺礼「故に私は君を裁かねばならぬ。勿論足掻いてくれたって構わぬよ」
綺礼「足掻きこそは生への執着、罪を晴らし背負いたいという意志の現れ」
優しく、温かく言い聞かせるように言いながらも闘気は抜かない綺礼に誰もが、開戦の狼煙が上がるのだと想った。
だが、未だ一人の絶対者が口を開いていないことに誰もが気付いて居なかった。
ギルガメッシュ「……」
【直後ギルガメッシュ判定 王の慧眼+2】
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