過去ログ - 【Fate】君達が紡ぐだれかの物語【安価とコンマで聖杯戦争】
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309:1 ◆JwraddSSjo[saga]
2014/08/30(土) 22:36:25.13 ID:9IMnskGdo

>>306 終わり次第説明しようと思いますのでお待ちくださいませ…】

予想通りに腹部を貫く感触を感じれば、首元には泪を流すメルトリリスの貌が傍にある。

それに返すように優しくその首元に牙を突き立てた。互いに感じる暖かい快楽に身を委ねて一つに溶けていく。

メルトリリス「私は貴方で、貴方は私」

貴方「お前は私で、私はお前」

互いに形という形を失って、一色の人型にへと沈む。

青と朱が相反することなく静かに交じり合い、綺麗な赤紫色を造り上げる。


そうして今、足りないものを補いあった存在が産まれた。

その存在は地面に置かれた無数のナイフを、黒の外套に仕舞い込み、帯刀された刀を横腹に納める。

何処までもな美質な長い黒髪に軽く手を入れて、髪に留められたリボンを外すと両の手に握り締める。

膝を着いて取る姿勢は祈りの形。聖杯の前に勝利した者は想念を静かに言葉にして伝える。


その清廉な光景にその場に居た誰もが目を奪われて居ると、突如勝者から眩いばかりの光が奔る。

次に目を開いた時には勝者は消え、拓けた視界に真っ先に目に入ったのは綺麗な真円を描く満月だった。


【エピローグへ…】




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