過去ログ - 真姫「私と彼女の有り方」
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26: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/09/02(火) 10:33:53.01 ID:4Kk3YZXJo

「はい穂乃果ちゃんも混ぜて」
「ふわぁっ!?」

 そんな感じで、大人っぽい希ちゃんに見蕩れていた所為で
目の前に突き出されたカードの束に大げさに驚いちゃった。

「どしたん?」
「う、ううん。……それより、穂乃果も切るの?」
「せや、この場に真姫ちゃんが居ないから。今μ'sで一番真姫ちゃんの事を考えてる穂乃果ちゃんがええんよ」
「い、一番って……」

 別にそんな事はないと思うんだけどなぁ。
ただ、穂乃果と皆ではやり方が違うだけで。
一番とか、二番とか。そういうんじゃないと思う。

「ほら、余計な事考えんと。集中して切らんとカードは答えてくれへんよ?」

 鋭いなぁ。と一瞬カードを混ぜる手を止めて、改めまして。
真姫ちゃんの事を考えてみる。上の空で、ため息が多くなった真姫ちゃん。
一体何があったんだろう? 困ってるなら頼って欲しい、
助けての一言が言えないなら、こっちから手を差し伸べてあげたい。

 できることなら、その手を掴んで引っ張ってあげたい。
そのために、私ができる事ってなんだろう?

「はい、もうええよ」

 目を瞑って、言われたとおりに真姫ちゃんの事を考えながら
瞼越しの赤い光に包まれながらカードを黙々と切ること一分。
運動部の掛け声だけが聞こえてた私の耳朶を、希ちゃんの柔らかな声が叩く。

「……はい」

 なんとなく厳かな雰囲気。つい畏まった返事をしちゃった。

「ん、じゃあこれを適当に三つの山に分けてくれるかな?」
「三つ?」
「そう、縦でも横でもええよ」

 言われたままに、束を分ける。
適当に、と言われたけどつい均等を意識しちゃうのはどうしてだろう?

「じゃあ捲るで? ひとつふたっつみっつっと」

 ぺらぺらぺらと、三つに分けた山の一番上が捲られる。
見た所で意味はわからないけど、覗き込んでしまう。


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