過去ログ - 真姫「私と彼女の有り方」
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3: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/08/27(水) 21:18:22.72 ID:yCNddWFto

「まっきちゃぁぁぁぁん!!!!!!」
「うわぁっ!?」

 考え込んでいた私の耳元で突然現れた大きな声。
慌てて飛びのいて声のほうを見てみれば、
そこには満面の笑みを浮かべた穂乃果が立っていて。

「もう、やっと気付いてくれた〜」

 どうやら考え事に集中して、私が呼びかけに気付かなかったみたい。
そんなに深く考えていたのかしら……目の前の、無邪気な先輩の事を。

「ほら、行こう。もう練習の時間だよ?」

 私が自分自身に呆れていると、穂乃果はそう言って手を差し伸べてくる。
なんの気なしの行動なんだろうけど、それは、いつの日か見た光景を想起させる。

 笑顔で、私を知らない世界へ連れて行ってくれる彼女。

 ……こんなの、好きにならない筈がないじゃない。


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