7: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/08/27(水) 21:43:44.47 ID:yCNddWFto
―――
始めは、イライラしてた。
話しかけないで欲しいって、冷たくあしらって見せて。
興味ないからってつれない態度をして見せて。
次は、ハラハラしてた。
なにをしでかすんだろう、って保護者気分で。
大丈夫だろうかって、上から目線で。
そして気がついたら、ドキドキしながら見てた。
ふわふわと言ってもいいし、もっと乙女チックに言うならキュンキュンとか?
まぁそんな感じで、穂乃果の事を目で追ってた。いつから? そんなのわからないわよ。
「はい! では十五分休憩にしましょう」
もうすっかり慣れた屋上での練習。
日差しは随分と弱くなり、日によってはむしろ肌寒さを感じる位。
それでも練習を終えれば額から汗を流して冷たいドリンクを飲む、そんな時期。
「真姫、ちょっといいですか?」
「なに? 次の曲ならもう少し待って欲しいんだけど」
「いえ、そのことではないんです」
ついこの間空けたばかりの、けど毛羽立ち始めたタオルを首にかけて一息つくと同時。
海未が神妙な顔で近寄ってきた。練習時にこんな顔でよってくる海未がする話なんて限られているし、
察した穂乃果や凛なんかは遠巻きにこっちを見て、飛び火しないかと伺っている。
281Res/134.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。