過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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12:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/08/29(金) 02:40:36.86 ID:UOc2H3oG0

「いや、今さ連絡があって、
 ローディーを1人貸してもらいたい
 って言うんだよ、それでさ……」


話が終わる前に男は立ち上がり、店長の肩を掴んでいた。


「行きます! いえ、俺に行かせて下さい」


じっとしているのが苦手な男には、部屋に籠っての果てしない作業より、機材運びや設営の方が何倍もマシな選択だった。

思った以上の反応に店長は多少困惑気味に答える。


「そ、そうか。
 じゃあ明日の三時にシーパークの野外スタジオな。
 あとは向こうの指示に従ってくれ」


店長はそう言うと、すぐさまポケットから携帯を取り出し、話しながら軽く手をあげ部屋を出て行った。


『はぁ良かった。
 何度もこんな事やってられねぇよ』


明日は解放されるかと思うと、思いの外作業ははかどり、一人にも関わらず昨日より大分早く選別は終了した。

作業が終わった事を店長に告げ、店をあとにした。

すっかり長くなった影を引き連れバス停に向かって歩く。

十時間以上ひたすらレコードのジャケットを見る作業に疲れ果てていた。

バス停に着き一人バスを待つ。


「じゃあ明後日、
 海浜遊園地だよ。遅刻しないでね」

突然頭の中に昨日の不思議な出来事が浮かんでくる。


「あっ……そういえば」


偶然にも明日のイベント会場と同じ場所だった。


『いやいや、何考えてんだ俺』


昨日の出来事は気のせいだと結論付けすぐその考えを自分で否定した。



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