過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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16:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/08/30(土) 03:49:00.05 ID:oASW+o+k0

自分の知らない自分自身を人から伝え聞く、それを幾度となく繰り返し、記憶の無い時期はほぼ補完されていた。

ただ一部を除いて。


定刻になりイベントがスタートした。
イベント中の裏方は企画店のスタッフで取り回す為、やる事も無くライブを見る。


「じゃあ明後日、海浜遊園地だよ。
 遅刻しないでね」


一昨日の出来事がまた浮かんでくる、あの彼女との約束がぐるぐると頭の中に渦巻く。


『ははっ、何考えてるんだって』


バカバカしいと思う冷静な感情と、今にも走り出して行きたい二つの想いが心の中で混ざり合う。

気が付くと男は会場を飛び出していた。

人波の中を縫いながら彷徨う、通り過ぎる人々の中に彼女の姿を探し続けた。



歩き疲れた男はパークの中心にある広場にたどり着き、端に生えた木の下に座り込んだ。


「何やってんだ俺?」


ついボソッと独り言を呟き木の下でうなだれる。

気のせいかもしれない出来事に対して、必死でパーク内を走り回った自分の行動を少し意外に思いながら膝を抱え、目を閉じる。


『バカバカしい……居る訳無いじゃん』


らしくない行動を冷ややかに笑いながら目を開き立ち上がる。

ズボンの埃を払い、視線を前に向けた。

その瞬間





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