過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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2:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/08/29(金) 01:22:42.17 ID:FLy4Cen9O

「ああ〜疲れた。ったく店長もこんな時間まで働かせんなっての」


満月の夜、二人の若者が歩いている一人がそう愚痴を吐き出すと、もう一人が笑いながら諭す。


「ははっそう言うなって。
 男と俺が店じゃ一番古株なんだから」


前を歩き愚痴を溢している男とそれを諭す男友は、閉店間際に入ってきた在庫選別の為、日付が変わる寸前まで拘束されていた。


「ハイハイ。男友と違って
 俺は人間できて無いからな」


男はそう言うとパスケースに目をやる。


「おっギリでバス有るじゃんラッキー!」


そう言った男の手元の時刻表を男友が覗き込む


「げっ俺んち方面もう無いじゃん
 ……仕方ねぇ歩くか」


話しながら歩くうちに、二人はバス停へとたどり着いた。

男友が恨めしそうな視線で唯人を見つめる。


「文句が有るなら店長に言え。
 んじゃ頑張って歩いてなぁ」


男はバス停のベンチに座ると男友向かって言い放ち、シッシと手で追い払う仕草をした。


「チェッ感じワル」


男友は舌打ちをし家の有る方向に向かって歩き出した。


「お疲れさーん。また明日な」


背中に向かって男が声を掛けると、男友は何も言わず面倒臭そうに軽く手を上げ歩き去って行った。

月明かりの中、男友の後ろ姿が暗闇に
吸い込まれていく。

その背中を見送りながら携帯を取り出し時計を確認する。




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