過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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22:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/08/30(土) 22:02:50.02 ID:X1u7HrrrO

『あの子は一体誰なんだろ?』


帰りのバスに揺られながら懸命に女の事を思い出そうとする。

何故かチクチクと頭が痛む。
月見台のバス停を通り過ぎ、バスは家の方へと進む。


『でも可愛い子だったなぁ。
 明後日か、楽しみだな』


今日、一昨日と会った彼女の顔が頭に浮かぶ。

微かに昔の記憶が浮かび上がってくる。

バスの窓の外、少し山道のカーブに差し掛かりその景色を見た瞬間、激しい頭痛が男を襲った。


「キャー!!」

激しい悲鳴、窓の外の景色があり得ない方向に流れていく。

強い振動と痛みが身体を走る。

崖を落ちて行くバスの中、男は自分の身も顧みず少女を自分の身体で包み、痛みに耐えている。

一瞬なのか数時間なのか分からない時間の中で必死に腕の中の彼女を身を呈して守った。

その内に意識が遠くなっていき、ついには目の前が真っ暗になり意識を失った。


「うわっ!?」


叫び声を上げ、椅子から飛び起きる。
目の前には驚いた顔で運転手が立っていた。


「だ、大丈夫ですか? 顔色が大分悪いですよ」


心配そうに運転手が話し掛ける、身体のどこにも傷は無く、バスも無事終点に着いていた。


「えっ!? 夢?」


手が汗で湿っている。

気が付かないうちに眠っていた様だ。





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