過去ログ - 女「今日は楽しかったね」男「え!?誰!?何!?」
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4:1 ◆h/8ygxZQYA[saga]
2014/08/29(金) 01:33:37.65 ID:FLy4Cen9O

あっという間の出来事に男の思考はついて行けて無かった。

幽霊と思いながらも不思議と恐怖を感じない。
彼女の存在だけがやけに鮮明で、まるで曇り空に浮かぶ満月のようだった。

ヘッドライトがバス停の前で立ち尽くす男を浮かび上がらせた。

不思議な感覚に捕らわれながらバスに乗り込んだ、
大して時間が経って無いにも関わらず少女の姿は見えない。

窓の外を見るのをやめ、座り直し改めて考える。


『やっぱり幽霊? いやいやそんな訳
 ……そっか俺疲れてんだな、きっとそうだ』


さっきの出来事を気のせいと思い込みながらバスに揺られた。

バイトの疲れもあり、座席に座るとウトウトとし始めていた。


『でも……可愛いかったな、あの子』


不思議とさっきの少女の事を可愛いくて、無邪気な子だなんて能天気なことを感覚

そんな奇妙な感覚に包まれながら深い眠りへと落ちていった。


「お客さん、お客さん! 終点ですよ!」


運転手に揺り起こされ、目を擦りながら辺りを見回す。


「あれ? ここどこ?」


寝ぼけながら運転手に問い掛ける。


「終点ですよ、終点。お願いしますよ、
 車庫に戻りたいんで……」


寝ぼけた男を運転手が困った表情で見下ろしている。


「あ……すみません。すぐ降ります」


運転席に戻る運転手にペコッと一礼しバスから離れた。


『あっちゃー、やっちゃったよ……』





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