過去ログ - 雪歩・真「青いロケットを飛ばそう」
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18:1[saga]
2014/08/29(金) 22:27:55.78 ID:koomCluv0
そして、
また秋が過ぎて、
燃料を蓄えて。
また冬が過ぎて、
徹夜して手伝って。
また春が過ぎて、
目を覚ました時に「おはよう」と言われ。
晴れの日も、風の日も、雨の日はちょっと休んで。
黙々と機械を組み立てて、鉄を打つ真ちゃんに私は毎日差し入れをする。
手伝いという手伝いも、汚れた部品を拭くくらいしか出来なかったが、
差し入れのおにぎりの具を、いつも心待ちにしてくれる真ちゃんを見ると申し訳なさも薄れた。
鉄が叩かれる音や部品が擦れあう音、火花が飛び散る音。
真ちゃんに会っていなければ、こんな機械的な音たちに耳は慣れていなかっただろう。
今では最早日常と化しているのが可笑しな話だ。
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