過去ログ - 雪歩・真「青いロケットを飛ばそう」
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31:1[saga]
2014/08/29(金) 22:47:23.92 ID:koomCluv0

真「雪歩、飛んでるんだよ!? 僕達二人、同じ宇宙船で、一緒に!!」

雪歩「うん、うん!!!」

涙目になって嬉しさを訴える姿に、何故か貰い泣きしてしまう。
きっと、彼女の努力を一番間近で見てきたからだろう。 特権だ。

真「…………ッ、けど安心するのはまだ早い!」

雪歩「そ、そうなの……?」

真「うん、さっき言えなかった説明を今するよ。 もう少ししたらロケットエンジンを点火させる。 そうしたら一気に重力が襲い掛かってくる。
  血液が一気に爪先に集中してしまうくらい、物凄いGさ。 常人じゃ耐えられない」

固唾を飲み込む。 常人、私もカテゴライズされるのではないだろうか。

真「だから、僕がロケットエンジンを点火させたら手足を出来るだけ中心に寄せて力を入れて。 喋ってもダメだよ。 目も一応瞑ってて。
  そこから先は、ロケットエンジンでバランスを崩さないように姿勢制御させなきゃいけないから、僕も雪歩をカバー出来ない」

雪歩「………………」

恐怖で身が竦む。 人は未知のものに対しててんで弱い事が良く解る。
真ちゃんが居なかったら、今私はどうなっていただろう。

真「…………ここまで来るのにたった一年だったけど、僕凄い幸せだった」

真ちゃんは言葉を続ける。

真「雪歩もきっと、幸せだったと思う。 そうでいて欲しいな。 ……辛い時間は、たった一瞬だけだから。
  この一年の幸せだった時間たちに比べれば、ほんの一瞬なんだ。 だから雪歩、頼んだよ」


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