過去ログ - 雪歩・真「青いロケットを飛ばそう」
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33:1[saga]
2014/08/29(金) 22:49:41.80 ID:koomCluv0
真「………………くぅっ!!!」
後部座席に居て、かつ体勢も変えている私ですらこの負荷だ。
前に居る真ちゃんの負担なんて想像すら容易ではない。
一体何秒耐えれば、この苦しみから抜け出せるのか。
肉が、筋肉が、血液が。 感覚でさえも置き去りにしてしまいそうな感覚。
呼吸器が私達の息を循環してくれる。 ベルトが吹き飛ばされそうな私達を留めてくれる。
だが、それ以外の自由は一切無い。 瞼すら鋼鉄のようだ。
真「高度300,000フィート……ッッ!! あと少し、あと少し……!!」
雪歩「………………ッッ」
喋ろうにも喋ることは出来ない。
三半規管が狂う、きっと今にもこの船は上下左右に揺れているのだろう。
体が小刻みに揺れる。 戻してしまいそうになるのを必死に抑え、歯を食いしばる。
私に与えられた役割を、手放すわけにはいかないから。
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