過去ログ - 【艦これ】 魚氷に上り、輝よひて
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11: ◆WgnmsRcFGw[saga]
2014/08/30(土) 00:27:49.47 ID:NuYWKeX+0
……?
突然、目の前が明るくなった。
なんだろうと上を見上げると、光り輝く太陽があった。
濁りきった水はどこへやら、天井から温かい光が見えた。
ああ、彼の光だ。夢に見ていた耀かしい未来だ。
と、
気がつくと、周りには皆が居た。
我先にと、あの光を目指して泳いでいく。
真っ白だった光は、いつしか人の影で見えなくなり、その影が減っては増えていく。
まるで雨のように、人のかたちをした泥が降ってくる。
おそろしいことだ
尻の穴を見せ合っている醜い魚(人)たちが
「我こそが我こそが」
とつぶやいている
早口で
早口で!
早口で早口で早口で!
は や く ち で!
「あの光は私のもの!」
「違う!私のものだ!」
「邪魔だ!」
「どけ!」
「うるさい!死ね!」
「何だと!?そっちが死ね!」
「暗いのは嫌だ寒いのは嫌だ苦しいのは嫌だ」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
「死んでしまえ死んでしまえ」
「そうだみんな死ねばいい」
「そして私ひとり生きればいい」
「嫌だ疲れた苦しい助けて」
そうやって沈んでいく。
あんなにきれいだった水はあっという間に泥で濁り、
光を浴びたものは誰一人としてなく、
生き残った私はただ佇んでいた。
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