過去ログ - 律「澪と寄り道して帰る話」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:26:00.68 ID:Gqx9SXLWo

 気づけば小さい方の女の子は、
 黒髪の左手をつかんで抱きしめたまま泣きじゃくっていた。
 黒髪ちゃんはその明るい髪をなでながら、
 うまく気持ちを吐き出させるようにと背中をさすっているようだ。

 この期に及んで、私はまだその場を離れられずにいる。

 足がしびれたせいだ。
  違う。
 行き違いになるのが怖い。
  そうだけど違う。
 携帯やプレイヤーの充電が終わってないから。
  全っ然ちげえよバーカ。
 店内の空気が相変わらず重たいからだ。

 私は振り返った。
 足下まで白い液体が伸びている。



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