36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:15:17.50 ID:Gqx9SXLWo
そこからしばらく記憶がぐるぐる早回しになってろくに覚えちゃいない。
とにかく逃げようと思った。
通学カバンの中身を床にぶちまけて
財布 ケータイ 充電器 プレイヤー 制汗剤 アクエリアス
あと化粧ポーチを手当たり次第バッグに詰め込んだ。
私のベッドでまだフリーズしてる澪の両肩を掴んで
名前を呼ぶ みお だいじょうぶだ 私がついてるから 。
このまま母さんがパートから帰る前に事を済ませなきゃならない。
クローゼットから適当なアウターを引っ張り出して
澪の肩にかぶせて
手を引いた。
すれ違いざまに聡に
「家まで見送りがてらちょっと 寄り道 してくる」
とだけ言い残して 何も言わせずに澪を家から引っ張り出した。
視界に一瞬映った 星の光と
玄関の明るさが 眼を突き刺しそうになって
手が震えだしたのを悟らせないように
理由はないけど
バス停まで澪を引っ張って走った。
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