過去ログ - 律「澪と寄り道して帰る話」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:24:11.35 ID:Gqx9SXLWo

 もう私は大人なんだ、
 オトナならカノジョをカッコよくリードしないとね、って
 頭の中の冗談に笑った勢いを利用して
 壁に囲われた紫色のエキゾチックな入り口に逃げ込んだ。
 私はもう大人だ、だから
 こんな時間に補導なんてされるわけにはいかない。

 受付でルームキーと一緒に
 割引券と称した架空の会社の名刺を受け取って、
 薄暗い部屋に入るなり 荷物を放って
 ベッドに 自分の身を投げた。
 まだ澪の手が離れないままで、呼吸や血圧が元に戻るまでしばらく
 天井の低さが目に迫るのを
 眺めてた。



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