8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 01:19:20.23 ID:Gqx9SXLWo
見下ろすと店の下で黒髪のあいつがケータイで喋ってる。
なにか焦った顔。
私は左のイヤホンだけ外して
ああ うん そうだな わかってる だいじょぶだって
ありがとう そうだな うんうん
と適当に返す。
そしたら窓の外で黒髪が怒り出した。
肩をいからせて電話と反対の手を握りしめてる。
何か吐き出すように重たい溜め息が聞こえた。
あわてて短髪ちゃんが止めに入る。車の音で聞き取れない。
「って、律。聞いてる? 私たちもう、」
受話器越しの不安げな声をどうにかなだめて、
いいから戻ってこいよと説得する。
「戻るってどこのこと?」
いやだからマックの二階だってさっきから言ってんじゃん。
「そうじゃなくて、ああもう……あは」
「なんだよ澪」
「ふふ、うん。やっと喋った」
今まで会話してた相手にそう言われた。
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