81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 23:08:15.17 ID:Gqx9SXLWo
大丈夫だよ、って澪がいう。
もらった紙のバネを手のひらでつぶさぬよう指に力をこめたら、
まぶたの奥まで熱にひたされだした。
それでも見ていてって言われてたから、
神様みたいなあの子をみてた。
わかってる。
光が目に染みたからだ。
唇が震えるのも、あの子を見る目から熱の滴がこぼれ出すのも、
朝焼けの光がまぶしかったからなんだ。
それを今日、私が最後につく嘘にしようって決めた。
それから大きな手と腕で視界をふさいでくれるまでの十秒間、
滴がこぼれないように目を細めながら、
しゃくりあげてしまうのを抑えながら、
朝焼けの光を受けてほほえむ私の神様を最後まで見てた。
また暗くなっても
瞳孔に焼き付いた残像が何年経とうとも消えませんようにって、
私の神様の姿を ずっとずっと見てた。
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