過去ログ - ブレイズ「日本からオーシアに支援要請ですか?」
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168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/16(木) 01:53:37.32 ID:DSsdQa6No
―――横須賀・鎮守府―――

―同じころ、ラーズグリーズ隊を含む大部隊が基地奪還のために出向き、多少手薄になっている鎮守府では一人の男が工廠で作業を行っていた―


???「やはりX線による透過処理でも無理か。かといって爆破するわけにもいかねぇしな」

???「早いこと仕事しちまわねぇとあいつらも戻ってきちまうしな。今度は超音波振動を試すか」


―工廠の扉が僅かに開き、一人の男が作業をしている男に対し声をかける―


提督「そんなことをしてもその中は覗けませんよ。その程度の解析ならとっくに私だけでもやっていますよ」

???「やれやれ。全部お見通しってわけか?それでいて俺を泳がせたのはどういうことだ?」

提督「あなたに一つ運んでほしいものがありましてね。そのお願いをしに来たんですよ」

???「何を運べってんだ?俺を殺すための銃弾か?」

提督「これをある人の元へ届けてくれますかな?」スッ


―そう言って提督は一つのアタッシェケースを男へ渡す―


???「中身はなんだ?爆弾か?」

提督「いいえ、あなた方が欲しがっている物…といえばわかりますかな?」

???「そんな大事な物をスパイの俺に渡してもいいのか?上にバレちまったらあんたもタダでは済まねぇぜ」

提督「私は言ったはずですよ。彼女達を戦争という悲しい運命から救いたいだけだと。そのためならオーシアでもユークトバニアでも利用させてもらいます」

提督「宛てはオーシアのハーリング大統領と、ユークのニカノール首相です。破棄された基地…サンド島の基地で開けていただけるようお願いします」

提督「届けていただけますね?バートレット大尉」

バートレット「つくづく食えねぇ男だな、あんた。わかったよ。確実に大統領と首相の元に届けてやる。サンド島の基地に着くまでは開けなければいいんだな?」

提督「ええ、お願いします。オーシア行きの専用機も用意しています。すぐにでも出発できますよ」

バートレット「やれやれ。そこまでお見通しってわけかよ。んじゃ、お言葉に甘えさせてもらうとするぜ」

提督「そう言っていただけると思ってましたよ。頼みましたよ、バートレット大尉」

バートレット「ああ、任せておけ。あいつらには適当に理由つけておいてくれ。俺がいなくなるのは初めてのことじゃないからな」

提督「わかりました。ではバートレット大尉、またお会いしましょう」


―提督より渡された物。それを届けるためにバートレット大尉はその夜の内にオーシアへと帰国した―
―艦娘を運命から救いたいと願う提督の想い、そして戦争を終わらせたいと願う者達の希望の元をオーシア、ユークトバニアに託し、また新たな戦いの日々が開けることとなる―
―平和を願うハーリング大統領とニカノール首相に託された“希望”が予想とは大きく違った形で現れることは、この時は誰も知る由も無かった―

―――――
―――



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