過去ログ - 櫻井桃華「あら、あなた忘れ物をしておりますわよ?」都築圭「ごめん、静かにして」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/04(木) 19:36:58.61 ID:X5KzGBr60

……

…………



北斗「その腕前で……ピアニストになろうとは思いませんでしたか?」


圭「思ったといえば思ったかな。でも、君のそれとはちょっと気持ちが違うかもしれない」


北斗「違う?」


圭「焦がれる気持ちではなかったから。僕はね――いつも演奏された時や歌い上げられた時のことを考えて曲を作る」


北斗「……」


圭「その時にね、想像する。ピアノ奏者として、あるいはヴァイオリン奏者やフルート奏者として、その曲を演奏する自分自身を。総譜を書いた時には指揮者を志したよ」


北斗「あなたは…………中心が『音楽』なんですね」


圭「うん。というか、それしかないかも」


北斗「――俺は、違います。違うんです。俺は『夢』や『自分』を真ん中に置いていた…………だから、まだ胸に薄い未練が残っている」


圭「そうなんだ。だから君の音は妙に取り繕いがあるんだね」


北斗「底が浅いと感じますか」


圭「いや。心にある原点と、“今”の差。それを感じる心が無いと紡げない音と声。僕はそういうの惹かれるよ」



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