過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/10(水) 21:38:53.86 ID:EuprKhDmo

 日が暮れ夕焼けが地平に消え闇が落ちても彼女は歩き続けた。
 その頃には彼はあがくことさえ忘れてぼんやりと足を運んでいた。

 この先には別れがある。人里へ着けば彼女は捕らえられてしまう。
 それは分かっていた。
 が、それでも足を止めることができない。
 彼女が決めたのだ。決めたことを成し遂げられる者をどうにかすることなんてできるわけがない。

 このまま旅を続けるのもいいかと思い始めていた。
 彼女と一緒にどこまでも続く旅路を歩き続けるのも悪くないと思い始めていたのだ。
 それなのに。

 漠然とした悲しさに涙がこぼれた。
 心がきつく絞られているような気分だった。



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