過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/11(木) 17:07:14.07 ID:rTWGyU3/o

 彼は答えられなかった。
 喉に何かが詰まってしまったように、何も言葉が出てこなかった。

 彼女はそんな彼に構わず言葉を続けた。
「なんだか大変みたいね。話は聞いたわ。この町のためにわたしが必要なんだとか」
 微笑む。
「悪くないじゃない。わたしが人の役に立てるなんて素敵」

「でも……っ」
 言いかける彼の言葉を遮って彼女は言う。
「わたしは納得してるわよ。なんだかあなたの故郷を守るような、そんな気分。
あなたには借りがあるもの。ちゃんと返さないといけないとって思ってたの」

「俺もお前に借りがある。お前は俺を救ってくれた。救われたんだよ、俺は!」
「じゃあおあいこかしら。でもわたしは行くわよ。決めたもの」
 成し遂げる者が決めたことは遮れない。
(ちくしょう!)



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