過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/01(月) 14:57:36.54 ID:CYET1goWo

 川で水を汲んでエルフに軽く汚れを落とさせた後、夜までを歩いた。
 彼女が早まって逃げ出しはしないかと警戒していたのだがそうなることはなかった。
 食料や道の情報を持っているこちらから離れれば危険ということを分かっているのか。
 何はともあれエルフに向ける注意は次第に緩んだ。

 彼の横、よりは少しだけ後ろを歩いている間、彼女はやはり何も言わなかった。
 会話のない曇天の下、二人の足音だけが虚ろに響いていた。

 日暮れ後の闇の中、だいぶ炎の弱まった焚き火のそばに座って、しかしまだその音が聞こえる気がする。
 規則的に地を擦る音。
 延々と続くどこか憂鬱な繰り返し。



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