過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:37:56.22 ID:ycxfrRKno

 彼女は歌と言ったが彼にはそれは歌のようには聞こえなかった。
 彼女が小さく開いた口から、節も音程もないかすかな声だけが聞こえてくる。
 優しく耳をくすぐる囁き声だ。
 その言葉の意味は分からない。

 草原を吹き渡る風を思う。
 もしくは妖精たちの内緒話。
 不思議と聞いていて心地よく、心が穏やかに凪いでくる。
 焦りも不安もどこかに溶けて消えていってしまう。

 そんな歌に包まれて、彼はいつの間にか草原に立っていた。
(あれ? 俺は……)
 ぼうっとした頭で考えるが忘れたことは思い出せない。



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