31: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:05:25.56 ID:yVkDdauc0
芳乃「簡単に言うならばー。応援する側の元気がないならー、分け与えられる生気は小さくなるのでしてー」
芳乃「つまりはー。いくらそなたが他の人間に生気を分け与える量が、凡人に比べて多くてもー。心が応援する事を苦だと感じている限りー、分け与えられる量は凡人に劣ってしまうとー」
智香「……」
32: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:07:04.48 ID:yVkDdauc0
智香「乗り越えようとしたんですっ!でも、走り高跳びのセットを見るだけで、足が動かなくなってっ!」
芳乃「それはー。乗り越えようとはしていないのでしてー」
智香「……っ」
33: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:08:24.03 ID:yVkDdauc0
芳乃「昔々ー。あるところにー。不老不死の少女がいたのでしてー」
芳乃「そんな神にも等しい力を持っていたその少女はー。住んでいた村の人々からいじめられていたのでしてー」
芳乃「ですが年月が経てばー。彼女をいじめていた彼らは寿命を迎えて一人、また一人と消えていきー」
34: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:09:35.90 ID:yVkDdauc0
芳乃「少女はこの人達なら自分を受け入れられると信じていてもー。いじめられた経験からー、なかなか打ち明ける事ができなかったのでしてー」
芳乃「そんなある日、村を化物が襲ったのでしてー」
芳乃「少女は、自分が不老不死である事を利用し、化物の生贄になればー。村や人々が助かるとわかっていたのでしてー」
35: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:11:37.41 ID:yVkDdauc0
智香「あのっ……少し、一人にさせてもらえませんか?」
芳乃「……わかったのでしてー。ではー、わたくしはこれでー」ガララ
智香「臆病さを、言い訳にして……」
36: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:12:23.64 ID:yVkDdauc0
―――病院 屋上―――
芳乃「ぶおー。ぶおおー」
芳乃「むー?燕ーどうしたのでしてー?」
37: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:13:25.08 ID:yVkDdauc0
―――翌日 競技場―――
真尋「Pさん、智香ちゃんは……?」
モバP「……とりあえず、代理を立てるという方向で話を進めてる」
38: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:14:23.74 ID:yVkDdauc0
真尋「だってさ!智香ちゃんに自分が原因で、私に心配かけて生放送で失敗したなんて思わせたくないから!」
モバP「……ああ、そうだな!だから、絶対成功させるぞ!」
真尋「うん!」
39: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:15:21.80 ID:yVkDdauc0
モバP「いや、どうして芳乃もここにいるんだって聞きたかったが、考えてみれば芳乃はどこにいても不思議じゃないと思ってな」
芳乃「……それはどういう意味なのでしてー?」
モバP「自由人って意味だよ……それで、何でここにいるんだ?」
40: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:16:11.52 ID:yVkDdauc0
智香「え、えへへ……昔の体育着、引っ張り出してきたんですけど、まだ大丈夫ですよねっ?変じゃないですよねっ?」
芳乃「ブルマが眩しいのでしてー」
モバP「……お前、どうして」
41: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2014/08/30(土) 22:17:07.91 ID:yVkDdauc0
芳乃「始める前からそんな弱気なのは許さないのでしてー」
智香「……うんっ、そうだねっ☆きっと大丈夫です!」
モバP「……わかった」
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