106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/10/29(水) 00:03:44.87 ID:GP7Dgwbn0
「いいえ、さっきの作戦通りに」
「……はい」
陽炎は、深く頷くと、後ろに続く駆逐隊の面々を振り返った。
「……皆、さっき話した通りにいくよ。曙、潮は、私に、皐月と霰は、長月についていって」
口々に了解の返答が上がる。敵は、化け物だ。駆逐艦六隻でどうにかなる相手じゃない。しかし、この娘たちは、恐怖なんて微塵も感じさせずに、私の無謀な作戦に従ってくれた。
これからは、もっと他の艦種の娘と話をしてみよう。
遠くに、白い影が見えてくる。
陽炎たちは、二つのグループに別れて、私から離れていった。
ここからが正念場だ。といっても、私ができることは真っ直ぐ進んで、弾が当たらないように祈ることだけだが。
第十四駆逐隊の働きに、私の、そして姉さんの生死がかかっているといっても過言ではない。
あの娘たちなら、きっと上手くやってくれる。私はそう信じることにした。
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