47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/09/02(火) 21:10:43.38 ID:gpI6Y6NJ0
「……!」
敵艦隊は、私にはまったく気がつかないかのように、次々と通り過ぎて行く。
各々の燃える瞳は、真っ直ぐ前を見つめ、こちらを見ようともしない。
ごくりと唾をのむ。かつてないほどに接近した深海棲艦の姿を横目に見ながら、私は『核』の凄まじい有用性に驚いていた。
「……こちら、長門だ。作戦は成功した。全艦、敵偵察艦隊を迎撃せよ。一隻も逃すな」
これがあれば、本当に……。
背後で爆炎が上がる。味方の酸素魚雷が命中したのだ。艦載機のプロペラ音とともに、さらに多くの爆炎が上がる。
数分と保たないうちに、敵艦隊は海の藻屑となった。
「全艦、よくやってくれた。我々は、これより帰投する」
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