94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/10/13(月) 13:08:16.54 ID:9p7jHZOA0
白い影が、口を大きく開けて、咆哮する。大気が震え、その振動が、私の肌を、鼓膜を、脳を揺さぶる。
あれは、生半可な深海棲艦の咆哮じゃない。間違いなく、鬼≠ゥそれ以上のクラスだ。
あれが、姉さんだなんて。信じたく無い。でも、見たら分かる。感じたから分かる。あれは、まぎれも無く姉さんだ。
「! ……っ!」
姉さんの姿が煌めく。発砲したのだ。私に向かって。
回避動作をとる。数瞬たって、甲高い音とともに、私がいた場所に、大きな水柱が上がる。
私と同じ主砲から撃ち出された砲弾とは思えない。深海棲艦化した結果、艤装も成長したのだろうか。
そんなことがあり得るのか。わからない。深海棲艦になんて、誰もなったことが無いのだから、わかるはずがない。改めて、姉さんが関わったこの計画の無謀さに、怒りを覚える。こんな計画が許されていい筈がない。私たちは兵器かもしれない。でも、私たちには、意思がある。
131Res/75.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。