過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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◆4flDDxJ5pE
[saga]
2014/09/28(日) 19:51:22.34 ID:CPJzR2pqo
曲が終わる。
全てが完璧であった。あの転倒事故までは。
だが、今そんなことを言っても仕方がない。
播磨は考えた。穂乃果に何と声をかけようかと。
「拳児、高坂を責めないでやってくれ。アイツも一生懸命にやったんだ」
心配そうに雷電は言った。
「そんなつもりはねェよ」
播磨は観客席を出て、楽屋近くで待機する。
もうすぐ舞台袖から穂乃果たちμ’sのメンバーが出てくるのだ。
(どう声をかけようか)
重たい扉が開き、九人のメンバーが出てきた。
皆、一様に暗い顔をしている。
言葉を必死で探す播磨。
だが、今この状況で何を言っても上滑りするような気がした。
「……」
雷電も黙ったままだ。
ステージ終了直後の紅潮した顔で、穂乃果は播磨を見た。
「拳児くん……」
穂乃果は笑顔を見せた。
今までに見たことの無い悲しい笑顔がそこにあった。
「拳児くん。……ごめんね、私の――」
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