過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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731: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/02(木) 19:37:35.93 ID:3j7CaiHGo

 同時刻、阿衣度瑠寺本堂――

 穂乃果たちμ’sのメンバーは固唾を飲んで播磨たちの戦いの様子を見つめていた。

「どうしよう、このままじゃあ拳児くんたちが……」

 不安そうな声が穂乃果から漏れる。

 戦況が不利なことは誰の目にも明白だ。

 あんな巨大な蜘蛛を相手に、ちょっと強い人間二人が戦えというほうがおかしいのだ。

「だったら歌うしかないじゃない!」

 そう言ったのはにこだ。

「いいこと!? アイドルの歌は自分が気持ちよくなるために歌うものじゃないのよ。

誰かを幸せにさせるために歌うんだから!」

 にこは拳を握りしめて力説する。

「楽器の準備、できましたよ。どうします?」

 白頭巾の一人が言った。

「どうする?」

 にこは言った。

「どうするって……」

「迷っている暇はありません」

 海未が穂乃果の肩に手を置いた。

 彼女とて雷電が心配なのだ。それはよくわかる。

「わかったよ! 歌うよ!」

 そう言うと、穂乃果はマイクを取った。

 届くかどうかなんてわからない。

 だけど、何もしないよりはマシだ。

(拳児くん、雷電くん。貴方たちなら、きっと助かる)

 彼女はマイクを握る手に力を込める。

 穂乃果の表情を見た白頭巾軍団は、互いに頷き合い演奏を始める。

 聞いたことのある曲だ。

「この曲は……」

 キーボードの音が鳴り響く。

 続いて重厚なギターの音。

 穂乃果は大きく息を吸った。


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