過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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◆4flDDxJ5pE
[saga]
2014/10/02(木) 19:43:06.34 ID:3j7CaiHGo
ここで戻ってきたら、またやり直しになってしまう。
そうなると、倒せるものも倒せなくなるかもしれない。
しかも、自分だけでなく親友である播磨の命も危険に晒してしまうことになるだろう。
(くそっ、ここで俺が餌になっている間に、拳児がやってくれれば)
雷電はバランスを崩して倒れ込み、ズルズルと大蜘蛛の糸に引っ張られていく。
「……ぐっ」
必死に声を殺して耐える雷電。ここで声を出せば播磨が戻ってきてしまう。
だったら、ここは静かに――
そう思った瞬間だった。
雷電が上を向いた時、
(月?)
大きな満月が彼の目に飛び込む。
いや、違う。
「無様な姿だな、雷電」
「お前は!?」
「覇月大車輪(はづきだいしゃりん)!!!」
物凄い回転が発生し、大蜘蛛の太い糸を断ち切る。
「それでも俺の強敵(とも)か、雷電!」
満月に見えたそれは、雷電の親友でもあり元拳法部の仲間、そして月子の息子でも
ある月光の頭であった。
スキンヘッドが星明りの中で眩しく感じる。
「くっ、助けに来てくれたのか」
よろよろと立ち上がる月光。
「俺だけじゃないぜ」
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