過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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754: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/02(木) 19:50:23.95 ID:3j7CaiHGo




 どれほどの時間が経っただろうか。

 数時間だろうか。

 それとも数秒。

 時間の感覚がよくわからない。

 ただ一つわかることは――

「おおーい、拳児いいいい!!」

 自分が生きているということだ。

「はっ!」

 気が付くと、播磨は地面の上に膝立ちになっていた。

 両手に持った刀は地面に突き刺さっている。

「拳児、大丈夫か」

 横を見ると雷電が心配そうに呼びかける。

「雷電……」

「よかった、意識はあるようだ」

 安心したように雷電は言った。

「山の神は……?」

 播磨がそう言うと、

「あそこだ」

 と、伊達がアゴで場所を示す。

 するとその先には、ソフトボールくらいの大きさの蜘蛛が歩いていた。

 平均的な蜘蛛と比べると明らかに大きいが、自分たちが戦った蜘蛛とは比べものに

ならないほど小さな蜘蛛になっていた。

「あれが本来の姿なのだろう。恨みなどの呪いを解放したら、ああなった」

 小さくなった蜘蛛は、ちょこちょこと急ぐように、元いた洞窟の中へと戻って行った。


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